37歳の冬、僕は人生で初めて「婚活アプリ」に登録した。
結婚を意識し始めたのは、周囲の友人たちが家庭を築いていくのを見たからだ。でも、仕事に忙殺されてきた僕には、恋愛の延長で自然に結婚へ──なんて展開はもう現実的じゃなかった。
「真面目にプロフィールを書けば、きっと誰かに届くはずだ」
そう信じて、写真も文面も丁寧に仕上げた。でも、待っても待っても“いいね”はひとつも来なかった。
あのときの無力感、正直、今でも覚えている。
でも、あの絶望の中にいた僕が、プロフィールを変え、伝え方を工夫したことで、最初のマッチングを手に入れた。
この記事では、なぜいいねされなかったのか、どう改善したのか、そして何が変わったのかをリアルに綴っていきます。
誰にも“いいね”されない現実
婚活アプリを始めた初日。スマホの通知音が鳴るたびに、心のどこかで期待していた。
でも──何も起こらなかった。
3日経っても、「足あと」すらつかない。1週間経っても、“いいね”の数はゼロのまま。
「こんなにちゃんと書いたのに、なんで?」
プロフィールには、仕事や趣味、自分の性格を丁寧に綴った。誠実さが伝わるように、ふざけたことは書かなかったし、失礼のないよう何度も読み返した。
それでも、誰にも見向きもされなかった。
画面に表示される“おすすめ”の女性たちは、どれも素敵な人ばかりだった。でも、いいねを送っても、返ってくる気配がない。未読スルー、既読スルー──まるで「存在しない人間」みたいだった。
アプリを開くたび、どんどん自信が削られていった。
「アラフォーの男なんて、やっぱり需要ないんかな…」
そう思い始めたころには、アプリを開くのも億劫になっていた。
間違っていたのは“自己流”のプロフィール
そんな時、ふと気づいたことがあった。
僕のプロフィール、**読んだ人が“会ってみたい”と思う内容になってるか?**って。
自分では「真面目さ」「誠実さ」を前面に出していたつもりだった。
でも、客観的に読み直すと、それはまるで“履歴書”みたいだった。
例えば──
- 「仕事は安定しており、将来も見据えて行動しています」
- 「趣味は読書や映画鑑賞、休日はゆっくり過ごすことが多いです」
- 「結婚には真剣に向き合いたいと考えています」
…うん、たしかに間違ってはいない。でも、どこか機械的で、人間味がない。
言葉は丁寧。でも、**「あなたと会うと、どんな時間を過ごせるのか」**がまったく伝わっていなかった。
加えて、写真もどこか事務的だった。証明写真のような真正面からの無表情。背景も味気ない自宅の壁…。
このままだと、どんなにいい人でも、「この人と会いたい」とは思われない。
そして何より、僕は完全に「自己満足のプロフィール」になっていた。
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“選ばれるプロフィール”の戦略に切り替えた
ある晩、ふと開いたアプリで、僕は“人気会員”と呼ばれる男性たちのプロフィールを片っ端から読んでいった。
驚いた。彼らの文章は、自分を語っているようで、ちゃんと“相手に向けて”書かれていたんだ。
たとえば趣味ひとつ取っても──
- 「映画好きです」ではなく、
→「週末にゆっくり映画を観ながら、美味しいコーヒーを一緒に飲めたら嬉しいです」 - 「休みはインドア派」ではなく、
→「お互いに干渉しすぎず、自然体でいられる関係に惹かれます」
この違い、伝わるだろうか?
僕の文章には、“相手が一緒にいる未来”が描かれていなかった。ただ「自分のことを真面目に語る」だけじゃ、女性の心は動かない。
そこで僕は、次の3つの方針に切り替えた。
🔹 1. 「相手に何が伝わるか」で書く
プロフィール文をまるごと見直し、**“共感されるポイント”**を散りばめた。
たとえば趣味欄には「映画鑑賞」だけでなく、「最近は『○○』を観ました。泣けました…おすすめです!」と、話のきっかけになりそうな具体性を加えた。
🔹 2. 「一緒に過ごす未来像」を想像させる
「仕事は安定しています」ではなく、
「土日は休みなので、ゆったり過ごせるタイプです。一緒に美味しいご飯を食べに行けたら嬉しいですね」と書き換えた。
🔹 3. 写真の雰囲気も“会ってみたい”に寄せる
プロのカメラマンではなかったけど、自然光の入るカフェで、友人に笑顔の写真を撮ってもらった。
背景が明るくなるだけで、印象がまったく違った。
こうして、見た目も中身も“自己紹介”から“お誘い”へと変わっていった。
初めてのマッチングと、小さな成功体験
変化は、思ったより早く訪れた。
プロフィールを変えて数日後──久々に“足あと”がついた。そしてついに、初めての「いいね」が届いた。
通知が来た瞬間、手が震えた。
「ほんまに?間違いじゃないよな…?」
すぐに“ありがとう”を返して、メッセージを送った。文章を何度も書き直しながら、相手に丁寧に、自分の言葉で伝えた。
返事は、来た。しかも、思ったよりも早く。
「プロフィール、共感しました。映画の趣味が合いそうですね」と書かれていたその一文で、泣きそうになった。
“誰にも見向きもされなかった僕”が、“誰かとつながった”瞬間だった。
その人と結婚したわけじゃない。やりとりは数週間で終わった。
でも、**「ちゃんと伝えれば、自分でも届く」**という実感は、何より大きな一歩だった。
まとめ:伝え方を変えれば、未来は変わる
「アラフォーになってから婚活を始めても、遅すぎるんじゃないか?」
あの頃の僕は、ずっとそう思っていた。
でも──実際は違った。
必要だったのは、“年齢”じゃなく、“伝え方”だった。
相手が何を求めているか。どうすれば「この人と会ってみたい」と思ってもらえるか。
それに向き合ったからこそ、たった1通のメッセージが届いた。
婚活は、しんどい。でも、変われる。
僕も変われた。あなたにも、きっとできる。
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