婚活アプリで「いいね」は増えてきたのに、なぜか返信がこない…。
プロフィールや写真を工夫しても、一通目のメッセージでつまずいてしまう人は少なくありません。
この記事では、実際の婚活体験とデータをもとに、返信がこない原因と改善のコツを解説します。
相手に「返したい」と思わせる空気を作れば、会話のスタートは格段にスムーズになります。
いいねは来るのに、返信がこない
アプリを始めたばかりの頃は、プロフィールや写真を工夫し、少しずつ「いいね」が増えていました。
最初は悪くない手応えを感じていましたが、そこから先がまったく進まない。
メッセージを送っても返事はゼロ。既読だけが増えていきます。
時間が経つにつれ、違和感は不安に変わり、「何が悪いのだろう」と考え込む日が増えていきました。
丁寧すぎても心に残らない
振り返ってみると、送っていたのはこんな文章です。
こんにちは、マッチありがとうございます。◯◯といいます。よろしくお願いします
一見、礼儀正しい文章ですが、どこか味気なく、誰にでも送っていそうなテンプレ感があります。
これでは、相手の記憶に残るはずがありません。
質問を増やしてみても逆効果に
そこで質問を加えたこともありました。
写真すてきですね!〇〇ってよく行かれるんですか?
趣味っていつ頃から始めたんですか?
お休みの日って、何をしていることが多いですか?
頑張って考えた質問でも、連続で聞くと尋問のような印象を与えてしまいます。
「答えるのが大変そう…」と思われたら、その時点で返信は途絶えます。
自分語りの落とし穴
真剣さを伝えようと、自分の情報をしっかり書いたこともあります。
◯◯と申します。営業の仕事をしていて、休日は土日です。
趣味はゴルフと映画で、最近はNetflixでドキュメンタリーを見るのにハマっています。
将来を考えられる出会いを求めて、真剣に登録しました。
誠実さは伝わりますが、相手への興味や共感がまったく見えない文章です。
これでは「履歴書を送りつけられた」ような印象になり、会話の入り口にはなりません。
返したくなる空気がない
こうした経験を通じて気づいたのは、返信がこない最大の理由は「返したくなる空気」がないことでした。
丁寧さや誠実さも大切ですが、それだけでは不十分。
相手が自然に反応したくなるような雰囲気づくりが必要です。
共通点が会話の突破口になる
転機になったのは、相手のプロフィールにあった「カフェ巡りが好きです」という一文でした。
特別な趣味ではありませんが、ちょうど自分も町家カフェにハマっていたため、こう送ってみました。
はじめまして、マッチありがとうございます。
カフェ巡りって書かれていて、すごく共感しました。
僕もつい最近、京都の町家カフェにハマっていて…もしおすすめがあればぜひ教えてください。
するとすぐに、こんな返信が届きました。
こんにちは!共通点うれしいです〜!京都、私もよく行きます☺︎
わずかな共通点でも、それをきっかけに会話が始まり、今までの何十通よりも手応えがありました。
相手をちゃんと見た文章は伝わる
それからは、テンプレをやめ、毎回プロフィールを丁寧に読むようにしました。
趣味や仕事、住んでいる地域、写真の背景――何か一つでも会話のタネになる部分を探し、それを入口にする。
共通点がなくても、気になった一言に触れるだけでOKです。
「写真、旅行先ですか?空の色がすごく綺麗ですね」など、小さなきっかけが返信率を大きく変えるのです。
一通目は自己紹介ではなく“会話のきっかけ”
婚活アプリの最初のメッセージは、自分を語る場ではなく、会話を始める場です。
プロフィールや写真を見れば、相手はある程度あなたの情報を把握できます。
だからこそ、一通目に長い自己紹介を詰め込む必要はありません。
大切なのは、相手が「返しやすい」と感じる一言を添えること。
そのためには、相手のプロフィールからヒントを拾い、自然な形で会話のきっかけを作ります。
返事が来やすくなる4つの要素
実際に返信率が上がったメッセージには、共通するポイントがありました。
- 共通点に軽く触れる
「同じ趣味がありますね」「私も〇〇好きです」など、共感を一言添える。 - プロフィールを読んだことが伝わる
相手の文章や写真の中から一つの要素を取り上げる。 - 質問は1つだけに絞る
答える負担を減らすことで、返しやすくなる。 - 挨拶+一言+質問の3ステップ
長文を避け、テンポよく会話を始められる形にする。
この4つを意識するだけで、会話が始まる確率は大きく変わります。
うまくいかないメッセージの共通点
逆に、返信が来なかったときのメッセージには次のような傾向がありました。
- 質問を連発してしまい、尋問のようになる
- 自分語りが多く、履歴書のような文章になる
- 誰にでも送っていそうなテンプレ感がある
- 相手のプロフィール内容を無視している
これらは相手に「この人とは話しにくそう」と思わせてしまいます。
たった一通の違いが、印象を180度変えてしまうのです。
返したくなる空気を作る
大切なのは、“返信させる”ことを目的にするのではなく、「話しやすそう」と思わせる空気を作ることです。
そのためには、無理に盛り上げようとしたり、自分を過剰に良く見せようとする必要はありません。
むしろ自然体で、相手をちゃんと見て興味を示すことが大事です。
写真や趣味、好きな食べ物や休日の過ごし方など、相手が触れている話題に軽く反応し、一言だけ添えてみる。
それが“返したくなる空気”につながります。
婚活アプリのメッセージは温度感がカギ
婚活アプリの一通目は、ビジネスメールのように硬すぎても、友達のLINEのように軽すぎてもいけません。
- 敬語だけど話しかけるような自然さ
- 共感を一言添える
- 最後に無理のない質問をひとつだけ
この“ちょうどいい温度感”が、相手に安心感を与えます。
まとめ
- 一通目は自己紹介ではなく会話の入り口と捉える
- 共通点やプロフィールの内容に触れて、興味を示す
- 質問は1つだけに絞り、相手が返しやすい余白を残す
- 硬すぎず軽すぎない温度感で書く
たった一言の入り口が、これからの関係を動かすきっかけになります。
焦らず、媚びず、でも誠実に。そんなメッセージを、今日から送ってみてください。