マッチングアプリでメッセージを続けていると、「なんだか会話が盛り上がらないな」「返信を考えるのが苦痛だな」と感じる瞬間はありませんか?
多くの方は、それを自分の「会話スキルが足りないせい」だと思い込み、無理に面白いことを言おうとしたり、質問攻めにしてしまったりします。
しかし、3年間アプリを使い続け、1,000人以上のプロフィールと向き合ってきた私の経験から言えば、それはスキルの問題ではなく、単なる「相性の不一致」であることがほとんどです。
メッセージは、お相手を繋ぎ止めるための手段ではありません。
お互いの貴重な時間を無駄にしないために、早い段階で「この人と価値観が合うか」を確かめるための、いわば「設計図」が必要です。
今回は、特定のテクニックではなく、お相手との距離を測るための「質問設計の考え方」をお伝えします。
1. メッセージは「盛り上げる」ものではなく「確かめる」もの
まず、メッセージに対する前提を変えてみましょう。
無理にテンションを高く保つ必要はありません。
30代後半からの落ち着いた婚活において、お相手が求めているのは「刺激的な会話」よりも「日常の心地よさ」であることが多いからです。
メッセージの目的は、以下の2点を確かめることに絞りましょう。
言葉のキャッチボールのテンポが合うか: 返信の頻度や文章の長さが、自分にとってストレスがないか。
物事の考え方の「深さ」が近いか: 表面的な事実だけでなく、その背景にある「なぜ?」を共有できるか。
この2点がズレている場合、どれだけ努力して会ったとしても、長期的な関係を築くのは難しくなります。
お相手が悪いわけでも、あなたが悪いわけでもなく、ただ「相性が悪いだけ」なのです。
2. 3往復で核心に触れるための「質問設計」
ダラダラと世間話を続けるのは、お互いにエネルギーを消耗します。
最初の3往復程度で、お相手の人柄や生活リズムがふんわりと見えるような質問を設計しておきましょう。
① 1往復目:共通点から「感情」を拾う
「〇〇がお好きなんですね」という事実確認だけで終わらせず、「それを選んだ理由」や「それをしている時の気持ち」を添えてみてください。
「私もキャンプが好きですが、あの静かな朝の時間が最高ですよね。
〇〇さんはどんな瞬間に幸せを感じますか?」というように、お相手の価値観(幸せの基準)に触れる質問を投げかけます。
② 2往復目:生活のリズムと「仕事」への向き合い方
ここでさりげなく、お相手の日常について伺います。
例えば「私は平日の夜にゆっくり本を読むのが日課なのですが、〇〇さんはお仕事終わりの時間はどのように過ごされることが多いですか?」といった聞き方です。
これにより、土日休みなのか平日も時間が取れるのかといったスケジュール感を、角を立てずに知ることができます。
もし、この時点で「平日は仕事で疲れ切っていて何もできない」という返答であれば、それはそれで一つのお相手の現実であり、あなたの生活リズムと合うかを判断する材料になります。
③ 3往復目:違和感がないかを確認する
3往復目まで来ると、お相手の返信の「熱量」が見えてきます。
一言だけの返信か、こちらへの質問があるか、文章に温かみを感じるか。
ここで「なんだか気を使うな」と感じるようであれば、それが答えかもしれません。
逆に、自然と言葉が出てくるようであれば、それは【デートの打診】へ進むべきサインです。
3. 正解を求めず「自分の基準」を大切にする
「どんな質問が正解ですか?」と聞かれることがありますが、婚活において万人に共通する正解はありません。
大切なのは、あなたが心地よいと感じるコミュニケーションの形を基準にすることです。
例えば、あなたが「丁寧な言葉遣いでじっくり話したい」タイプなら、短文でフランクすぎるお相手は「相性が悪い」と言えます。
逆に「テンポよく冗談を言い合いたい」なら、真面目すぎる長文メールは重荷になるでしょう。
お相手に合わせて自分を殺すのではなく、ありのままの自分でいられる相手を、質問を通じて探していく。
この「自分軸」こそが、メッセージ疲れを防ぐ唯一の処方箋です。
4. まとめ:3往復の対話は「実験」である
マッチングアプリのメッセージは、いわば小さな実験の繰り返しです。
質問を設計し、投げかけ、その反応を見る。そのプロセス自体を、楽しみながら進めてみてください。
「相性が悪い」と分かったら、それは失敗ではなく、また一歩「理想の誰か」に近づいた証拠です。
【メンタル管理】の記事でもお伝えした通り、淡々と次へ進めばいいだけなのですから。
お相手のプロフィールをじっくり読み込み、あなただけの「問い」を立ててみましょう。
その誠実な問いかけが、表面的なスペックを超えた、深い繋がりへの扉を開いてくれるはずです。

